
夜の学校で偶然出会ったNaeとBeam。
校内をまわりながら一緒に写真を撮ったり、学校生活や将来のこと、好きな人のことを語りあったり。
日が昇るまでの短い時間に残された二人の絆と思い出。

写真作品を作るために母校の高校に一人やってきたNae。
人付き合いが苦手で、周りの人からいつもちょっと距離をとってしまう。

高校のバスケットボールチームに所属するBeam。
Naeとは対照的に人懐っこくて明るいスポーツ少年。
BeamがNae相手に女の子に告白する練習をしたり、

年下のBeamが年上のNaeをからかったり、

実は陽気なBeamが寂しがりなところを見せたり、

いかにもこの年頃の男子っぽい感じがほほえましいです。

朝まで誰かとずっと一緒に過ごす時間。
とくに中学や高校の時のそういう時間って、とても貴重で輝いて見えます。
そして別れの時がやってきて。

ハグを求められてとまどうNaeにBeamがかまわず近づいて抱きしめると、
Naeもおそるおそるハグを返します。
実は映画の中盤あたりで、Naeは後輩の「男子」に片想いしていることをBeamに知られてしまいます。
それでもBeamはNaeを嫌ったり、離れていったりしませんでした。
ずっと隠してきた自分を受け止めてくれる、
そういう存在が見つかったとしたらどんなに心が安らぐでしょうね。

二人の会話以外は静かに流れるBGMだけ。
何かを直接的に伝えるわけでもなく山場を迎えるわけでもなく物語は終わってしまいます。
でも時々思い出した時に見たくなるような、印象的な映画でした。
Wikipedia: Home (2012 film)
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キャスト
Nae:"March" Chutavuth Pattarakampol
Beam:"Jack" Kittisak Patomburana タイ 映画